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クローン病で使用される薬と今後の新薬

薬

クローン病では身体の状態や症状に合わせて様々な薬を使用します。

どのような薬でもそうですが、薬を使用するにあたり、身体に合う・合わないが副作用として出てくるため、ご自身が使っている薬の効果や副作用をしっかりと確認しておくことが大切です。

以下はクローン病で主に使用される薬です。

抗炎症作用

5-ASA製剤

●サラゾスルファピリジン

商品名 サラゾスルファピリジン、サラゾピリン、スラマ
効果 大腸で腸内細菌により分解・吸収され、腸の炎症を抑えます。
副作用 尿路結石、発疹、光線過敏症、血液障害、食欲不振など。
サルファ剤に過敏な人には使用しないほうがよいとされています。

●メサラジン

商品名 ペンタサ、アサコール
効果 炎症細胞から発生する活性酸素を除去し、ロイコトリエンの合成を抑制します。
その結果、炎症の進展や組織障害を抑制、腹痛や血便を改善します。
副作用 吐き気、腹痛、下痢、腹部膨張、頭痛、口内炎など。

ステロイド薬

●プレドニゾロン

商品名 プレドニン
効果 合成副腎皮質ホルモンで抗炎症作用や免疫抑制作用などの代謝作用があり、内科・小児科など様々な病気に使用されますが、病気の根本治療になりえる薬ではありません。
副作用 ムーンフェイスや発疹など。
長期服用の場合は急に服用を止めるとショック状態に陥ったり、症状が悪化する場合があるため医師の指示に従って服用してください。

●ベタメタゾン

商品名 リンデロン
効果 合成副腎皮質ホルモンで抗炎症作用や免疫抑制作用などの代謝作用があります。
通常は直腸型の治療に使用されます。
副作用 ムーンフェイスや痤瘡、発疹、排便感増強など。

 

免疫抑制作用

免疫抑制剤

●アザチオプリン

商品名 イムラン
効果 核酸合成を阻害し、免疫を抑制します。
主にステロイド依存性のクローン病の緩解導入・維持に使用されます。
副作用 骨髄障害、肝障害、食欲不振、吐き気、全身倦怠感、関節痛など。

●6-MP/6-メルカプトプリン

商品名 ロイケリン
効果 通常は白血病の治療などに使用されている免疫抑制剤で、ステロイド依存性のクローン病の緩解導入・維持に使用されます。
副作用 骨髄障害、肝障害、腎障害、黄疸、発疹、脱毛、血尿など。

 

生物学的製剤

抗TNFα抗体

●インフリキシマブ

商品名 レミケード
効果 クローン病の原因物質の一つとして考えられている「TNFα」の働きを抑え、「TNFα」を作り出す細胞を壊す作用があります。
副作用 感染症、呼吸困難、頭痛、発熱、高血圧、低血圧、めまいなど。

●ヒュミラ

商品名 ヒュミラ
効果 クローン病の原因物質の一つとして考えられている「TNFα」の働きを抑える作用があります。
副作用 発疹、注射部位のかゆみ、出血、紅斑、鼻咽頭炎など。

 

その他

抗菌剤、抗生物質

●シプロフロキサシン

商品名 シプロキサン
効果 抗生物質に匹敵するほどの抗菌力を持つニューキノロン系の抗菌剤です。
クローン病に対しては痔瘻に効果があるとして使用される薬です。
副作用 下痢、発疹、食欲不振、光線過敏症、吐き気など。

●メトロニダゾール

商品名 フラジール
効果 トリコモナス用の抗菌剤。
クローン病に対しては痔瘻に効果があるとして使用される薬です。
副作用 頭痛、吐き気、味覚障害など。
長期服用は薬剤耐性がつき、効果が少なくなるとも言われています。

 

上記は現在のクローン病に使用される薬の代表的なものを掲載しているため、上記以外の薬を使用するケースもあります。

 

 

副作用が強く出る場合などもあるため、しっかりと医師に用法・用量などを確認することが大切です。

 

クローン病は原因不明の難病とされてきました。

政府でも難病指定にされている疾患です。

 

クローン病は、免疫システムが異常をきたし自己細胞を攻撃して症状が出るとも言われています。

 

近年、医療の進歩によりクローン病に対する新薬も認可・開発が進み、治療の選択肢が増え、現在ではiPS細胞で自己炎症疾患などの新薬の研究も検討されています。

 

もちろん、そういった新薬を待つのも一つの手にはなりますが、病院治療と一緒に併用できる食事療法やサプリメントなど自己の免疫力を安定させる方法を取り入れ、免疫システムを正常な状態にすることも考えていきましょう。