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クローン病の食事の基本原則、食事療法は?

原因が不明のクローン病ですが、遺伝的な要因や食事、さまざまな環境要因が絡み合うことで免疫が過剰に反応し発症することが明らかになってきました。

クローン病は通常の食事を摂ると症状が悪化して再燃する確率が高く、エレンタールなどと食事を合わせて食事療法が行われます。

クローン病、食事の基本原則

クローン病の食事において、基本原則は下記の3つ

・高エネルギー
・低脂肪
・低残渣

この3つが食事の基本となります。

 

・高エネルギー

10代、20代の若年層で発症数が多いため高エネルギーの食事が必要になります。

しかし、クローン病は低脂肪が原則になり高いエネルギーの確保は難しくなります。

そのため、症状に応じて栄養剤(エレンタール)を併用してエネルギーを確保していきます。

食事+栄養剤の目安は、体重1kgあたり35~40kcalを目標に摂取します。

・低脂肪

クローン病では、腸管を刺激せずに安静に保つため脂質の制限が必要になります。

これは、脂質の消化吸収に必要な胆汁酸がクローン病患者さんの場合、再吸収されず腸管をして腹痛や下痢を起こしてしまいます。

脂質の1日の摂取目安として30gで再燃率が上がるため、30g以下に抑えることが必要です。

成人に必要な摂取量からみると半分から3分の2程度になります。

・低残渣

残渣とは、食物が消化・吸収されたあとに残るカスのことをさします。

一般に食物繊維がこの「残渣」にあたります。

健康な人ならばプラス作用する食物繊維ですが、クローン病患者さんの場合、腸管を刺激し腹痛や下痢を起こしたり、腸管に狭窄がある場合詰まってしまい腸管を塞ぐ危険があります。

しかし、クローン病患者の方も食物繊維の摂取は必要になります。

摂取してもよい食物繊維は、水で溶けやすい「水溶性食物繊維」です。

水溶性食物繊維は、腸管へのしげきが少なく下痢を軽減されると言われています。

 

 

このように食事療法を行うことで再燃をコントロールすることができます。 また、合わせて免疫機能の面からも調整すると効果的です。

 

クローン病の症状は自己の免疫が自己細胞を攻撃することで起こっています。
これには免疫機能の正常化が必要です。

自分に合った食事内容に加え、免疫機能を調節することで寛解に導くことも可能なのです。

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