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潰瘍性大腸炎と比較するクローン病の診断基準

診断

 

潰瘍性大腸炎やクローン病について調べていると似たような症状が出てくるため、違いがわからなくなる人も少なくないのではないでしょうか。

クローン病と潰瘍性大腸炎を比較して確認してみましょう。

  クローン病 潰瘍性大腸炎
発症年齢 10〜20代の若年層に多い 30歳以下の成人や50歳代でも発症がみられる
症状 原因不明の体重減少
腹痛
発熱
下痢
下血
粘血便
血性下痢
炎症部位 口腔から肛門部などの消化管。
主に回腸末端と結腸が好発部位。
主に大腸に炎症がみられる。
診断基準
    【主要所見】
  • a:縦走潰瘍
  • b:敷石像
  • c:非乾酪性類上皮細胞肉芽腫
    【副所見】
  • 1:消化管の広範囲に不整形腫瘍またはアフタ
  • 2:特徴的な肛門病変
  • 3:特徴的な胃や十二指腸病変
    【確診例】
  • ・主要所見aまたはbがある
  • ・主要所見cと副所見の1または2がある
  • ・副所見全てがある
    【疑診例】
  • ・主要所見cと副所見3がある
  • ・主要所見aまたはbがあるが虚血性腸病変や潰瘍性大腸炎と識別できていない
  • ・主要所見cのみある(腸結核など肉芽種がある炎症性疾患を除外する)
  • ・副所見のいずれか一つまたは2つがある(3ヶ月以上存在することが必要)
  • ・内視鏡検査、注腸X線検査で特徴的な所見を認める
  • ・持続性続または反復性の粘血便がある
  • ・粘膜固有層にびまん性炎症性細胞浸潤、陰窩膿瘍、高度な胚細胞減少が認められる
  • ・細菌性赤痢、アメーバ赤痢、サルモネラ腸炎、キャンピロバクタ腸炎、大腸結核、放射線照射性大腸炎、虚血性大腸炎、薬剤性大腸炎、腸管ベーチェット、リンパ濾胞増殖症などに当てはまらない

 

確定的な診断には検査が必要

主な違いとしては原因不明の体重減少や、発熱、下痢などで、下血や血便は潰瘍性大腸炎の症状に当てはまりますが、確定的な診断は血液検査、糞便検査、消化管のX線造影検査、内視鏡検査が必要です。

 

少しでも早い治療が望ましいため、身体に不調を感じた場合はすぐに医師に相談しましょう。