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自己免疫疾患においての妊娠

現在では医学の進歩により、さまざまな治療法が開発されたことで重い病気を患った方でも、元気な赤ちゃんを妊娠・出産することが可能となりました。

自己免疫疾患においての妊娠

ここでは、比較的多く見受けられる自己免疫疾患の、妊娠・出産の注意すべき点をご紹介いたします。

【 自己免疫疾患を患っていて妊娠を検討されている方 】
● 妊娠前に産婦人科医へ、妊娠が可能かを相談してください。
● 自己免疫疾患の種類によって妊娠への影響は異なります。
● 病院は、厳重に疾患と妊娠を同時に管理できる場所を選びましょう。
● 常に体調に意識して、妊娠・出産に励みましょう。

妊娠時に注意が必要な疾患

全身性エリテマトーデス(SLE/紅斑性狼瘡) 妊娠によって発症することもあれば、妊娠中に悪化・軽快することもある。出産直後では症状の再燃が起こりやすいが、最も注意が必要なのは「腎障害」。症状が酷い場合、胎児の発育への影響や人工妊娠中絶が必要になるケースもある。
重症筋無力症 手足などの筋力が低下する病気。主に妊娠中〜産褥期にかけて悪化することがある。また、この疾患の抗体は胎盤を通過するため、新生児の約20%は同じ病気をもって生まれてくるが、新生児にみられる筋力低下はほぼ一時的。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP) 血液疾患は、特に出産時において要注意。血小板は血液凝固を促進する小さな細胞だが、この疾患の抗体により血中の血小板を減少させてしまう。血小板減少症に陥ると、母子ともに過剰な出血を起こしやすくなるため、出産時に母体の大出血や胎児に頭蓋内出血が起こり、命に関わるケースもある。
関節リウマチ 股関節や腰椎に関節リウマチによる異常が見られる場合、難産になる可能性があります。妊娠することで症状が軽快する方がいらっしゃいますが、ほとんどの場合、出産後に元の症状に戻ってしまいます。また、この抗体が胎児に影響を与えることはありません。
甲状腺機能亢進症(甲状腺機能低下症・バセドウ病・グレーブス病) 妊娠時に起こる自己免疫疾患として最も多い。また、妊娠した時点で抗甲状腺薬の内服を中止した場合などでは、流産率が高まる傾向にあるため、医師の指示に従って治療を受ける必要がある。

両親ともに自己免疫疾患を患っている場合、流産率は高まるのか?

基本的に父親の影響はほぼ無いと言えます。そのため、母親が自己免疫疾患を患っている場合には、流産率は高くなる可能性はあります。

また、妊娠中はお腹に胎児が存在するために、通常の免疫機能の働きと違い胎児に影響が出ないよう「免疫抑制状態」になり、もともとある母体の免疫細胞の攻撃から胎児が守られることになります。

一方、自己免疫疾患を患っている場合、出産後に免疫抑制状態から通常の免疫機能に戻されるため、何の治療も受けていない状態の場合、「自己免疫疾患のリバウンド(抗体価の増加)」が起こり、妊娠・出産前よりも症状が悪化する場合があります。

自己免疫疾患を克服するには

妊娠・出産の前後において、病院治療はもちろん日々の生活習慣と食生活の見直しも行うようにしましょう。

特に、免疫システムを調整・正常化できる成分を摂取することで、妊娠・出産期間を無事に乗り越えられる一つの手段と言えるでしょう。