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自己免疫疾患においての検査

自己免疫疾患の検査方法は、採血による血液検査(血液生化学検査)が中心となります。
そのため、一般的な検査法は血中に存在している免疫グロブリンの量、T細胞内の陽性細胞の数、さらに免疫異常によって産生された固有の抗体を検査していくことから診断されるケースが多くなります。

自己免疫疾患においての検査
抗核抗体(ANA)検査 体内の細胞核を攻撃する抗核抗体の有無を調べる自己抗体検査。膠原病、慢性肝炎、慢性甲状腺炎などでも陽性を示す。
自己抗体検査 自己組織に対する特定の抗体を調べる検査。いくつかの種類がある。
全血球計算(CBC) 血中の赤血球・白血球の数値を測定する。免疫が活発な時、これらの数値は異常を示す。
C反応性タンパク値(CRP) CRP(高C反応性タンパク値)という物質は血中の免疫に関わるタンパク質であり、全身の炎症の有無を調べる。
赤血球沈降速度検査(ESR) 炎症の程度がどれくらいかを間接的に測定する検査。
RAテスト 関節リウマチ(RA)を診断する検査。血清中のリウマチ(リウマトイド)因子(RF)の有無を調べる。

抗核抗体検査とは

抗核抗体検査は血清中の抗体を必要工程を経て蛍光顕微鏡で観察し、規定のパターンによって8つの型に判定していきます。
そのパターンから予想される自己抗体を調べることで、自己免疫疾患の診断に利用していきます。

染色型 主な抗体 主な関連疾患
Homo genius型(均質型) 抗DNA抗体/抗ヒストン抗体 全身性エリテマトーデス(SLE)/薬剤性ループス
Speckled型(斑紋型) 抗RNP抗体/抗Sm抗体/抗SS-A抗体/抗SS-B抗体/抗Sd-70抗体 混合性結合組織病/SLE/関節リウマチ/シェーグレン症候群/強皮症
Nucleolar型(核小体型) 抗U3RNP抗体 強皮症
Centromere型(セントロメア型)
Cytoplasmic型(細胞質型)
抗セントロメア抗体/抗ミトコンドリア抗体/抗Jo-1抗体/抗SS-A抗体 強皮症(CREST症候群)・原発性胆汁性肝硬変/原発性胆汁性肝硬変/多発性筋炎・皮膚筋炎/シェーグレン症候群、SLE、関節リウマチ
Centromere型(セントロメア型)
Cytoplasmic型(細胞質型)
抗平滑筋抗体 自己免疫性肝炎
PCNA型、PCNA様型、核膜型 抗PCNA抗体/抗Na抗体など/抗核膜ラミン抗体 SLE/SLEなど/原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎など

炎症はさまざまな要因で起こる

炎症=自己免疫疾患だと言い切ることはできません。それは、自己免疫疾患を患っていない方でも自己免疫疾患固有の抗体が検出されることがあるためです。

通常、診断においては検査結果と患者の症状や他の検査結果を合わせて決定していきますが、場合によっては画像診断や生体検査を行うケースもあります。

検査と生活習慣と食生活

自己免疫疾患の検査は甲状腺機能と同様、一般健診や自治体などの検査項目には含まれていません。そのため、症状が現れている時はもちろん症状がないとしても女性検診などで検査を受けるようにしましょう。

また定期検査とともに、日々の生活習慣や食生活にも注意すべきでしょう。免疫バランスが暴走しないためにも、規則正しい生活とバランスのとれた食事や適度な運動を心がけましょう。

さらに、発症リスクが高いのであれば、免疫システムを調整・正常化してくれるような成分を服用することも一つの手段と言えるでしょう。