トップページ > クローン病 > お薬・治療 > クローン病の治療に決定的な最新治療はあるのか?

クローン病の治療に決定的な最新治療はあるのか?

クローン病の治療には、「免疫機能の異常による炎症」というほか原因が明らかになっていないため、いまだ完治するまでの根本的な治療はありません。

活動期にはできるだけ早く症状を落ち着かせるための寛解導入治療をおこない、寛解期にはできるだけ安定した症状を維持するための治療をおこなうというのが現状です。

 

しかし近年、抗TNF-α抗体が開発され、その強力な有効性により、早期の寛解導入をめざすことができるようになってきました。

 

クローン病の治療とは

現在のクローン病の治療は、あくまでも生じた炎症を抑え症状を和らげ、栄養状態を改善するという対処療法が基本です。

治療の種類には、薬物療法や食事療法のほか外科的治療があり、これらを単独もしくは併用しておこなわれます。

 

●薬物療法

症状にあわせて主に下記の薬が使用されます。

 

  • ・5-アミノサリチル酸製薬(ペンタサ、サラゾピリン)
  • ・副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン)
  • ・免疫調整剤(6-MP、アザチオプリン)
  • ・抗TNFα抗体製剤(レミケード、ヒューミラ)

 

レミケード

 

●食事療法

腹痛や下痢の改善のため、食事からの腸管への刺激の防止と栄養状態の改善を目的に、低脂肪や繊維の少ない低残渣といった食事療法がおこなわれます。

 

●外科的療法

薬物療法や食事療法などの内科治療ではコントロールできない、著しい狭窄や穿孔、膿瘍などを生じた場合に外科的な手術が必要となります。

 

クローン病の最新治療

最近の北海道大学遺伝子病抑制研究所の研究により、体内にあるリンパ球の一つ「CD8T細胞」が異常増殖することで「インターロイキン17」という物質を産み出し、これが炎症の原因になっていると発表されました。

また、このようなクローン病の原因に基づく最新の治療薬の開発が、欧米を中心に精力的に進められています。

 

クローン病の根本治療の可能性

医療先進国の欧米でもいまだクローン病の根本治療は研究段階です。
iPS細胞などこれから望ましい研究がありますが、すぐ治療段階にうつれるわけではありません。

 

まずは明らかになっている「免疫機能の異常」を正していくことが寛解への近道となります。

免疫機能の異常を正すことで症状を改善し、ひとまず寛解へ導くことで以前のような生活を取り戻し、クローン病によるストレスで症状が悪化するというサイクルから抜け出すことが必要です。