潰瘍性大腸炎やクローン病と闘う患者様へ・・・

潰瘍性大腸炎やクローン病と闘う患者様へ・・・

潰瘍性大腸炎ネットワークでは、潰瘍性大腸炎やクローン病などの患者様に、「炎症性腸疾患についての信頼できる様々な
情報」を発信しています。
基本情報から標準治療、最新治療、生活上の疑問や注意点、そして炎症性腸疾患と闘う方々からのメッセージまで、あらゆる知識を得ていただけます。炎症性腸疾患と闘う患者様はもちろんそのご家族も、潰瘍性大腸炎ネットワークをご活用ください。
治療の第一歩は、正しい知識を得ることから始まります。

潰瘍性大腸炎クローン病ってどんな病気?

潰瘍性大腸炎(UC)

腹痛大腸の粘膜に炎症が起き、「潰瘍」や「びらん」が連続的にできる原因不明の疾患です。
「潰瘍」も「びらん」も粘膜に傷がある状態のことを指し、粘膜の下には粘膜筋板、粘膜下層、筋層、漿膜(しょうまく)といった部分で構成されており、このような壁が様々な原因によって傷つけられ、えぐられた状態をいいます。
その傷が粘膜下層より深くなった状態を「潰瘍」と呼び、一方で粘膜下層にまでは傷が達していない状態を「びらん」と呼びます。

原因としては、「自己免疫異常」の他に「遺伝的素因」やストレス・欧米的な食生活などの「環境」に関係があるとされていますが、実際のところは解っていません。基本的に遺伝病ではありませんが、親子や兄弟で発症した方も稀に確認されています。

症状としては、症状が落ち着いている時期の寛解と再度、症状が現れる再燃を繰り返し、血便、粘血便、下痢、腹痛、ひどくなると体重減少や貧血、発熱がみられます。

クローン病(CD)

聴診器主に10~20代の若年者に発症する疾患で、小腸と大腸を中心に、口から肛門まで消化管の至るところで区域性に炎症が起き、潰瘍や慢性的な炎症刺激によって生じるいわゆる「おでき」のような腫瘤病変の肉芽腫(にくげしゅ)ができる疾患です。1932(昭和7)年にこの病気を初めて報告したアメリカの医師ブリル・クローン氏によって名付けられました。

原因としては、潰瘍性大腸炎同様に正確にはわかっていませんが、免疫(体に何らかの刺激が加わると排除しようとする)反応が過剰に働き、腸の壁に障害を与えてしまうことが考えられています。また、世界的にみると欧米先進国に多いため、環境因子、食生活が影響していると考えられ、動物性蛋白質や脂肪を多く摂取し、生活水準が高いほどクローン病にかかりやすいのではないかとされています。人口あたりのクローン病患者数は、欧米に比べると、日本ではまだ10分の1程度です。

症状としては、症状の重い時期の活動期と寛解期を繰り返し、腹痛、下痢、全身倦怠感、下血、発熱、肛門病変(痔ろう・裂肛など)、栄養障害、貧血などがみられます。
潰瘍性大腸炎との大きな違いは大腸だけではなく、小腸にも炎症をおこすのが特徴で、炎症をおこす範囲によって小腸型、小腸大腸型、大腸型と分けられています。また食道や胃にも病変を形成することもあります。
潰瘍性大腸炎・クローン病とともに、継続的な治療を必要とし、「炎症性腸疾患(IBD)」として、厚生労働省から難病に指定されています。